
保育士や幼稚園教諭としての資格や知識、経験を持っていても、それを活かして復職や再就職、転職ができるか。また、もっとやりがいのある仕事はないかなど不安や悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
復職・再就職・転職するうえでの不安や悩みの一例
・ブランクがあるから保育士や幼稚園教諭として復職できるか心配
・過去の経験から保育士や幼稚園教諭として復職したくない
・再就職先で保育士や幼稚園教諭の経験が活かせるか不安
・再就職はしたいけれど、保育士や幼稚園教諭のように子どもと向き合える仕事に就きたい
この記事は、こうした不安や悩みを解消しつつ、保育士や幼稚園教諭の資格や知識、経験を活かせる「産後ヘルパー」という選択肢と仕事の魅力についてご紹介します。
もくじ
1.「産後ヘルパー」とは
1)「産後ヘルパー」の役割
はじめに、「産後ヘルパー」がどのような仕事かをご説明します。出産後の女性は、身体やホルモンの急激な変化によって、身体的・精神的にさまざまな症状や病気が生じやすくなります。そのような状態でも新生児のお世話は欠かすことができず、精神的・肉体的に大きな負担がかかります。初産や親からのサポートが受けられないなどの状況であればなおさらです。その結果、「産後うつ」や「産後クライシス」へと発展することも少なくありません。
産後ヘルパーは、こうした産後ママと新生児の健康を支え、育児をサポートするための産後ケアサービスです。産後ママにとって頼りになる相談相手であり、よき理解者として、あらゆる場面での心強い味方になることが期待されます。

2)「産後ヘルパー」の産後ケア業務
次に、産後ヘルパーの具体的な業務内容について確認してみましょう。産後ケア業務は、産後ママのための「身体ケア(産後トラブルのケア、授乳方法の指導など)」、「精神的ケア(産後うつ、育児ストレスなど)」のほか、生まれたばかりの赤ちゃんのための「新生児ケア(健康チェックや育児指導など)」があります。 また、初産のパパ・ママは知らないこと・分からないことだらけで不安を抱えているため、育児や地域連携、情報提供などの「地域・家族サポート」を行うこともあります。以下の表1では、それぞれの産後ケア業務の具体例をご紹介します。
表1.産後ヘルパーによる産後ケア業務の具体例
産後ケアの分類 | 産後ケアの具体例 |
身体ケア | 分娩後の体力回復をサポートするための栄養指導や運動プログラム |
顔・乳房・腹部・足の産後トラブルへのケア | |
母乳育児のサポートや授乳方法の指導 | |
精神的ケア | 産後うつや育児ストレスのケア |
メンタルヘルスのサポートやカウンセリングサービス | |
産後ママのリラクゼーションや休息を促進するプログラム | |
新生児ケア | 新生児の健康チェックや発育のモニタリング |
ベビーマッサージや育児指導 | |
新生児の栄養管理や予防接種の情報提供 | |
地域・家族サポート | 家族や地域とのつながりを強化するためのサポート |
育児に関する情報交換や支援グループの紹介 | |
家事支援やベビーシッターサービスの提供 |
3)「産後ヘルパー」と「保育士や幼稚園教諭」との違い
以下の表2は、「産後ヘルパー」と「保育士や幼稚園教諭」の違いをいくつか観点から比較したものです。主な違いの1つは、「目的・対象」です。保育士や幼稚園教諭は、保育園や幼稚園などで働き、「複数」の子どもを対象に保育や教育を行います。一方、産後ヘルパーは「一家族」を対象に、産後ママと新生児へのケア・サポートを目的としています。

もう1つの違いは、「働きやすさ」です。保育士や幼稚園教諭は、一般的に正社員としてフルタイムで働きますが、産後ヘルパーはパートとして短時間・短期間でも働くことができるため、柔軟な働き方が可能で、仕事と家庭の両立がしやすい仕事と言えます。
表2.産後ヘルパーと保育士の10の違い
産後ヘルパー | 保育士や幼稚園教諭 | |
目的 | 産後ママと新生児のサポート、そして家事支援 | 子どもの保育と教育 |
主な対象 | 出産後のママと新生児 | 幼児から学童までの子ども |
活動場所 | ご家庭に訪問 | 保育園、幼稚園、施設など |
資格要件 | 特別な資格はなく、産後ママと赤ちゃんへの愛情が重要 | 保育士や幼稚園教諭の資格が必要 |
主な業務内容 | 産後ママケア、新生児のケア、家事支援 | 子どもの保育、教育、生活支援 |
働く時間 | 4時間~6時間が中心。期間は産後数週間から数ヶ月 | 継続的な勤務 |
報酬の形態 | 月給制だが基本給は時給 | 月給、年俸など |
主なスキル | 出産経験や主婦経験に当社の研修を受ければバッチリです | 教育知識、育児スキル |
役割の重点 | 産後ママケアと新生児のケア | 子どもの発達支援と教育 |
働く環境 | 個別対応、家庭ベース | 集団対応、施設ベース |
2.「元保育士」「元幼稚園教諭」が復職・再就職に悩む理由
1)元保育士や元幼稚園教諭の悩み①:妊娠・出産・育児によるブランク
産後ヘルパーの仕事を勧める前に、元保育士や元幼稚園教諭たちが復職・再就職に悩んでいる理由を確認してみましょう。以下の表3は、2022年に株式会社日本総合研究所が公表した保育士の離職理由です。
最も多いのは、「結婚、妊娠・出産・子育て・家事、介護、家庭の事情」といったライフスタイルの変化です。女性は妊娠・出産を機に仕事から離れることが多く、子どもが育つまでは育児に専念する場合もあります。その結果、仕事から離れる期間が数年から十数年と及ぶこともあります。

このブランク期間が長くなればなるほど、体力の低下や時間の経過とともに保育の知識・方針、価値観が変わることへの不安が大きくなります。保育士の資格や経験があるかたでもこの悩みを抱えることが多いのですから、ある程度の年齢を重ねてから異業種に再就職する場合は、さらに不安が高まります。
表3.保育士や幼稚園教諭の離職理由
離職理由 | 回答率 |
結婚、妊娠・出産・子育て・家事、介護、家庭の事情 | 32.9% |
職場の人間関係 | 23.8% |
給料 | 18.9% |
自分が理想とする保育・教育ができない、意見を尊重してもらえないことへの不満」 | 16.6% |
保育・教育方針への不満 | 16.1% |
出典:保育の質に関する保育者向け・保護者向けアンケート調査結果|日本総研
2)元保育士や元幼稚園教諭の悩み②:職場の人間関係の問題
もう1つの悩みは、職場の人間関係です。同士の価値観の違いによる対立、新しい職場や同僚との人間関係の構築、複数の保護者への対応、時には厄介な「モンスターペアレント」とのやり取りが重なると、その負担は計り知れません。このようなストレス要因が復職のモチベーションを下げる原因となります。
さらに、人間関係の問題は大人だけに限りません、保育士や幼稚園教諭の9割が子どもへの接し方に課題を感じています。多くの子どもと同時に接する業務の性質上、「子ども一人一人に丁寧にかかわること」、「子どもの一人一人の個性の把握、成長支援」、「子どもの意見を聴くこと」が十分にできていないと感じているのです。多くの保育士や幼稚園教諭が理想として心掛けているものの、現実には十分に実現できていないようです。
産後ヘルパーでは、保育士や幼稚園教諭たちの上記の悩みや問題がどのように軽減・解消されるのか、この後ご紹介します。

3.悩んでいる「元保育士や元幼稚園教諭」に産後ヘルパーを勧めるわけ
1)産後ヘルパーの就職では、「妊娠・出産」、「育児」の経験が強みになる
「妊娠・出産」を通じて得た経験は、産後ママの気持ちや辛さを理解し、共感する上でとても重要な経験です。この経験から得られた洞察や感受性は、サービスを受ける側の気持ちに立ち、寄り添うこと可能とし、的確なサービス提供だけでなく、産後ママに心の安らぎをもたらします。「妊娠・出産」、「育児」の経験は、産後ヘルパーにとって欠かせない資質や強みを養うものであり、これらの経験があることで産後ママへのサポートの質は一層高まることとなるのです。
そのため、産後後ヘルパーの就職において、これらの経験は決してブランクなどではありません。むしろ、産後ヘルパーにとって必要な資質であり、なくてはならない大切な「強み」だと言えます。

2)産後ヘルパーは、子どもの「育児」、「成長」と深く向き合える
産後ヘルパーは、一つの家庭の産後ママと新生児へのサポートに専念するため、子どもの「育児」や「成長」に深く向き合えます。そのため、保育士や幼稚園教諭のように複数の子どもを同時に相手することがなく、子どもへの接し方の悩みや体力的な負担も軽減されます。
また、保育士や幼稚園教諭のように同僚間での対立や多人数の保護者への対応といったコミュニケーション上の負担も解消されるため、心にゆとりを持って産後ママとのコミュニケーションを図ることができます。 産後ヘルパーでは、これまでマイナスだと思っていたブランク期間が「強み」となり、悩みであった人間関係の問題も軽減、解消されることがお分かりいただけたでしょうか。もちろん、保育士や幼稚園教諭の資格やこれまで積み重ねてきた知識・経験が存分に活かせる仕事であることは言うまでもありません。
4.まとめ:「産後ヘルパー」という選択肢
保育士や幼稚園教諭はもちろん素晴らしい仕事です。産後ヘルパーと同様、子どもの育児や成長を見守る仕事として、やりがいがあり、社会的な貢献度も高いです。多くの子どもと接することができる点も保育士や幼稚園教諭の魅力の一つです。
一方で、昔からの憧れや子どもが大好きという理由で就職した保育士や幼稚園教諭の多くが、理想と現実とギャップから復職や再就職に悩んでいる現実があります。
本コラムでは、こうした悩みを軽減、または解決できる選択士として「産後ヘルパー」の仕事を紹介させていただきました。「産後ヘルパー」の仕事や魅力を理解した上で、今後の選択肢の一つに加えていただければと思います。
- 保育士や幼稚園教諭の資格や、積み重ねてきた知識・経験を活かすことができる
- 「妊娠・出産・育児」の経験は、産後ヘルパーでは「かけがいのない価値」となる
- 子どもの育児や成長に深く向き合える(一家族の産後ママと赤ちゃんへのケア・サポートに注力するため)
- 人間関係(職場や保護者など)のストレス要因が軽減・解消される
- 短時間・短期間などの柔軟な働き方も可能なため、仕事と家庭の両立がしやすい
「産後ヘルパー」の仕事に興味を持たれた方は、下記URLから詳細をご確認ください。
産後ヘルパー株式会社では、「未経験者向け」の実務説明会や充実した集合研修を提供しており、どなたでも安心して産後ヘルパーとして仕事をすることができます。

5.産後ヘルパーの仕事探し、求人情報
当社の事業内容や具体的な仕事内容、働き方(正社員/パート)や現役ヘルパーの先輩の声、求人情報などを当社のホームページでチェックできます。ヘルパーという仕事に興味を持ったら、少しでも気になったらまずはHPをクリック!あなたの第一歩を応援します。
▶産後へルパーのお仕事の詳細、求人情報はこちらを御覧ください。
弊社の▶産後へルパーの働くすがた、生の声はこちらから。
▶エントリー、応募はこちらからお願いします。
また、▶代表取締役の明より、求人情報のメッセージがありますので、こちらのYouTube動画を御覧くださいませ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
記事執筆:中小企業診断士 渋谷 友昭
記事編集:産後ヘルパー株式会社 専務取締役 中小企業診断士 高久 広
採用担当:産後ヘルパー株式会社 代表取締役 明 素延
実家の母親の愛情を込めた
日本初「訪問型」産後ケアサービス
4,500名以上の産後ママとご家族に『笑顔』と『安心』を届けて、おかげさまで創業12年目です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
産後へルパー株式会社
◆本社
〒212-0011 神奈川県川崎市幸区幸町2丁目593番モリファーストビル4F
◆東京秋葉原支店
〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町1-6-16 ヤマトビル405
◆大阪営業所
〒530-0012 大阪市北区芝田2-8-11共栄ビル3F コモンルーム梅田
◆名古屋営業所
〒461-0011 愛知県名古屋市中区大須1-7-14パークIMビル2F