こんにちは。産後ヘルパーの谷口です。
「副乳(ふくにゅう)」ってご存知ですか?
乳房以外のところに乳房ができることです。
哺乳類には、犬や猫、牛など一対以上の乳房を持っている動物がいます。
人間も哺乳類の一員なので、進化のなごりで一対以上の乳房や乳首が
できる場合があるのです。
副乳は女性だけに存在するのではなく、男性にも存在します。
↑脇の下の中央部分に副乳が存在します。
↑↑脇の下に乳房と小さな乳頭も確認できます
産後は乳腺の活動が活発化するため、副乳部分にも張りが発生し
ゴリゴリとした感覚と痛みを感じることがあります。
産後ヘルパーをご利用いただいたお客様の中にも両脇に
副乳があるお客様がいらっしゃいました。
出産後、1週間後に痛みを感じ、触ってみると固いものが…
確認してみると乳頭は確認できず、乳房が両脇に見つかりました。
ヘルパーは乳房ケアを入念に行い、
赤ちゃんの哺乳力があがるよう授乳姿勢などを工夫し
血流をよくするために体を温め、水分補給を頻繁に行うようにしました。
そして、脇の下から乳頭に向かって手のひらで撫でるように
セルフマッサージを行っていただきました。
お客様はヘルパーの言葉に従ってくださり
毎日セルフケアを行ってくださいました。
2週間が過ぎた頃、赤ちゃんとママの授乳リズムが整ってきました。
授乳間隔、授乳時間、赤ちゃんの口の開け方、授乳姿勢
母乳が出る線も両胸ともにたくさん開通しました。
すると…
副乳が一気に小さくなり、数日後消えたのです。
副乳は一般的には、冷やして張りを抑える処置をするのですが
産後の場合は、本来の機能として存在する一対の乳房が正しく
機能すれば、副乳の機能は衰えるということが確認できました。
あせらず、こつこつとセルフケアを行ってくださったお客様を尊敬します♡