
60歳、還暦世代の方の中には、老後の生き方を想像し、健康に過ごしたいと考えている人も多いと思います。しかし中には、責任を感じつつもやりがいを持って取り組んでいた子育てや仕事が終わり、「健康や体調に不安はないものの何となく元気が出ない」という方もいるのではないでしょうか。実はこれ、立派な健康不足です。
本記事では、自身の健康と社会貢献を両立する“産後ヘルパー”という仕事について紹介したいと思います。産後ヘルパー株式会社では、60歳付近の正社員が活き活きと働いております。現在、シニア層の正社員、パート従業員の求人・募集中ですので、是非ご応募ください。

もくじ
1.健康とは
(1)健康の定義(身体的・精神的・社会的)
皆さんは「健康とは何か?」について考えたことがありますか?健康でいる為に情報収集や習慣作りを行っているものの、改めて健康の意味を聞かれると答えられない人も多いと思います。
「健康とは何か?」と聞くと、「病気にかかっていないこと」と答える人も多いと思いますが、健康についてはその他にも考えなければいけない要素があります。健康の定義はいくつか存在しますが、最も有名なのは、1948年のWHO憲章の定義です。
「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」
こで重要なのは、「肉体的(身体的)」・「精神的」・「社会的」の3つの要素が、「全て満たされている状態」であるということです。「体に不調を抱えたことで精神的に弱くなった」、「人間関係が上手くいかないことで気分が落ち込んだ」という経験をしたことがある人も多いと思いますが、これらの3つの要素は相互に関係しているため、バランスを考えていくことが非常に重要です。

(2)シニア世代の健康リスク(社会的つながりの欠如)
皆さんの中には、社会的要素が健康に重要だなんて考えたことが無かったという人もいるかもしれませんが、令和5年度の国の調査(男女の健康意識に関する調査)によると、50-60代の女性は、体調が悪い日が少なく(身体面)、心理的ストレスが低い(精神面)にもかからず、健康だと思えない人が増えていると報告されています。

また、令和4年の国の雇用動向調査によれば、50代-60代の女性は会社都合にて退職を余儀なくされることが多いことがわかっており、これらを踏まえると、子育てや仕事の終了に伴う生きがいや社会的なつながりの喪失が、健康を損ねている原因となっている可能性があるといえます。

(cf.) 令和4年雇用動向調査_付属統計表3-1より引用(筆者一部改変)
(3)社会的つながりがもたらす健康効果
社会的関係が死亡リスクに与える影響は非常に大きく、「社会的つながりの欠如は、喫煙や飲酒など、死亡率の確立されたリスク要因に匹敵し、運動不足や肥満など他のリスク要因の影響を超えている」と報告している論文があります(以下の図の数値が大きいほど高リスクと考えられます)。

(cf.) “Social Relationships and Mortality Risk: A Meta-analytic Review”(PLoS Medicine, J.H.Lunstad et al, 2020, 7, 1.)(p.14)より引用(筆者仮訳、一部改変)
また、6500人程度を対象にした調査により、「高齢者が社会的要素を充足し生きがいを持つことで、高齢者の長期的な健康とウェルビーイングを向上させる良い効果が得られ、認知症リスクが0.69倍、幸福感が0.4ポイント増加する」と報告している論文もあります。

これらの研究結果も踏まえると、老後の健康維持においては、「生きがいを持って、社会的な意義やつながりを持つ仕事に自分のペースで取り組む」ことが非常に効果的だと言えます。そこで我々は、その実現方法の一つとして“産後ヘルパー”として働くことを提案します。
2.産後ヘルパーとは

当社の産後ヘルパーは、お客様宅に訪問し、自身の子育て経験を話す等の産後支援や育児支援を行い、産後ママの心と体のケアをメインに行う仕事(訪問型産後ケア事業、産後ヘルパー訪問事業)です。日本では馴染みが薄い仕事ですが、お隣の韓国では政府の支援もあり99%以上の方が利用しています。
具体的な仕事内容は、出産後6週から8週までの産褥期(さんじょくき)の女性のケアです。産褥期の女性は急激な身体の変化や、ホルモンバランスの変化により様々な身体的・精神的症状が生じる可能性があり、これらの影響により、出産後の夫婦関係の悪化や離婚を招く「産後クライシス」や「産後うつ自殺」という社会問題も増加しています。この産褥期に産後ヘルパーがサポートし、「適度な休息+適切な運動」をすることで、さまざまな産後のトラブルを未然に防ぎます。
産後サポートは、親戚がやるものではないかと考える人もいると思いますが、「里帰り出産ができない」、「近くに頼れる親戚や友人がいない」となかなかサポートを受けられない環境にいる産後ママも存在します。また、早く仕事に復帰したいので質の高いサポートを受けたいという方も存在します。
産後ヘルパー株式会社は、様々な悩みを持つ産後ママに向け、心身ともにリラックス出来る環境で、ママケア・赤ちゃんケア・家事ケア・産後機器無料レンタルといった独自のメニューを提供し、この大切な時期の女性をケア&サポートをしています。
※詳しいお仕事の内容はこちらのページをご覧下さい。
3.自身の健康と社会貢献を両立出来る産後ヘルパー
ここからは産後ヘルパーとして働くことで、自身がどう健康になっていくかについて説明します。

3-1.産後ヘルパーの仕事と身体的健康の関係
産後ヘルパーでは、料理、掃除、洗濯、買い物などの一般的な家事サポートの他、産後ママのための軽いマッサージや産後体操を一緒に行います。特定の動作しかしていないと使っていない筋肉が徐々に衰えてしまうこともありますが、産後ヘルパーは体を動かす複数の仕事を行うことになるので、全身の身体機能が維持出来ます。

3-2.産後ヘルパーの仕事と精神的健康の関係
(1)赤ちゃんの成長を間近で見られる幸せ
産後ヘルパーとして働くことの一番のメリットは、可愛い赤ちゃんを間近で見ることが出来ることです。当社の産後ヘルパーの中には、生まれたばかりの赤ちゃんを見ることが生きがいとなっており、赤ちゃんから元気をもらい自然と活力が沸いてきていると話している人が沢山います(参考記事:産後ヘルパーという仕事の「やりがい」「楽しみ」「感動」そして魅力)。物凄い速度で成長していく赤ちゃんを見ると幸せな気持ちになりますが、この幸福感により精神的健康が大きく満たされます。

(2)予期せぬ状況に対応する為の知恵の活用(頭の活性化)
子育て経験のある方は想像しやすいと思いますが、子育てでは予期せぬことが起こりやすく、状況に応じた対応が求められます。産後ヘルパーは、産後ママの様々な相談を受け対応方法を一緒に考えたり、産後ママの状況に応じて、必要な栄養素のあるメニューを考案するので、習慣的に頭を使います。また、当社では外国人のお客さんに対する支援も多く、異国文化に触れるとともに、自身の経験とは異なるアプローチを考えなければいけない可能性もあります。当社でも産後ヘルパーの仕事を通して、視野が広がり自身が成長していると感じている方が多いですが、普段と違う刺激を受けることで頭が活性化されるという利点が得られます。

3-3.産後ヘルパーの仕事と社会的健康の関係
(1)社会的価値・役割のあるやりがいのある仕事

60歳付近の方の中には、定年後や老後の生活に備えお金を稼げる仕事を続けたいと考えている人も多いと思いますが、どうせなら、楽しみながら人の役に立つやりがいのある仕事が出来ると良いですよね。
人の役に立つ社会的意義のある仕事という意味では、産後ヘルパーはうってつけです。産後ヘルパーがサポートする産後ママの産褥期の過ごし方は、その後の子育てにも大きな影響を与えます。この時期に心や体に大きな負担をかけずに余裕をもって過ごすことが「子供が可愛い」と思える母性を育むことに繋がることが知られており、国民のほとんどが産後ヘルパーを使う韓国では、産後ヘルパーの支援によって女性の社会進出が増加しています。

(cf.)働く女性の現状と課題 ~女性活躍の推進の視点から考える~(経済のプリズム / 参議院事務局企画調整室 編 (181), 21-44, 2019-11)(p.14)より引用
日本においても、現在女性の社会進出が進んでいますが、出産・育児のサポートが無く、「子育ては辛くて疲れる」という印象を受けたが故に、両立が難しいと思ってしまっている人も存在します。産後ヘルパーのサポートは、単なる産後の家事代行による負担軽減に留まらず、産後ママのこれからの人生をサポートする仕事であると共に、産後ヘルパーの活動を通し、前向きなママさんが増えることで、社会がより良くなっていくことにも繋がる仕事です。産後ヘルパーは今後の社会に貢献できる重要な役割を担う非常にやりがいのある仕事であり、そのような社会的価値の高い仕事を行うことで、社会的健康が大きく満たされます。
(2)新たな人間関係の構築(産後ママからの感謝、同世代のヘルパー同僚)
産後ヘルパーとして働くことで、産後ママだけでなく、産後ヘルパーの同僚等、新たな人間関係を構築することが出来ます。産後ママと心を通わせ、感謝されることがやりがいに繋がっているヘルパーも多いですが、当社のヘルパーは50歳を超えている女性も多いため、更年期障害等の生活上の悩みなどについて情報交換が出来るのが利点と考えている方も沢山います。こういった職場のつながりが出来ることで、シニアの孤独の不安が解消され、元気に過ごすことが可能となります。

4.産後ヘルパーとして働くには?
上記の様に、産後ヘルパーとして働くことで、身体的、精神的、社会的の3つの健康が満たされ、活き活きと過ごせることがわかりました。
ここまで読んできて、働きながら健康になれる魅力的な仕事であることから、特別なスキルや年齢などの条件が求められると思われる人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。子育て経験のある方であれば、誰でも産後ヘルパーとして働けます。
(1)専門スキル不要!「求められるスキル=あなたの子育て経験」

産後ヘルパーというと、ベビーシッター、介護職、保育補助、保育調理、家事代行、家政婦、調理師、栄養士、保育士等のスキルを持つ職種からの転職が多いと思われるかもしれませんが、産後ヘルパーで必要なのは専門的スキルではなく、あなた自身の子育て経験です。スキルや資格が無くても、あなたの子育ての大変な経験が誰かの為になる仕事になります(参考記事:産後のあなたの辛い経験を他の人の役に立てて!産後のママに寄り添い、産後ケア、育児ケア、家事ケアのお仕事)。当社のヘルパーは大半が未経験者ですが、研修やチームでの産後ケア等の体制を整えていますので、産後ママに寄り添える「優しい心」や「素直な気持ち」があれば十分に働くことが可能です。
(2)シニア女性でもやりがいが持てる社員満足度の高い柔軟な働き方

当社では上左のチャート(例)の6時間コースがもっとも多い勤務時間となっており、介護の為に時短で働きたいなどの状況に応じ、比較的小さい負担で働くことが出来ます。お客様宅に10分前程度に到着し、着替えたうえでまずはお客様からヒアリングをしてサービスの内容や手順を確認します。同じお客様に繰り返し訪問することが多いので、慣れてくればお仕事も楽にできます。しっかり働きたい方は、上右のチャート(例)の8時間コースでシフト調整することも可能です。
5.60歳人材積極募集中!未経験者歓迎!
以上、長文になりましたが、私たち産後ヘルパー株式会社では、60歳付近の正社員を求人しています。
以下のブログ記事(参考記事:60歳から正社員として働くことは可能?そのような求人はある?)でも述べていますが、60歳であれば別の世界に飛び込むことも十分可能な年齢です。
「60過ぎの女性でも出来る仕事を探している」、「60代シニア女性だけどやりがいのある仕事へ転職したい」、「主婦経験を活かしてお母さんや子供を支える仕事をしたい」、「老後を見据え仕事を通して健康になりたい」という気持ちを持つ人は、ぜひお問合せいただければと思います。
また、代表取締役の明より、求人のメッセージがありますので、こちらのYouTube動画を御覧くださいませ。
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◆記事執筆:中小企業診断士 一色 聡志
◆記事編集:産後ヘルパー株式会社 専務取締役 中小企業診断士 高久 広
◆採用担当:産後ヘルパー株式会社 代表取締役 明 素延
実家の母親の愛情を込めた
日本初「訪問型」産後ケアサービス
5,000名以上の産後ママとご家族に『笑顔』と『安心』を届けて、おかげさまで創業11年目です。公式ホームページ、会社概要はこちらからご覧ください。
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産後へルパー株式会社
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